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「日本の建物には日本の木を」中・大型木造建築物への挑戦
中規模・大規模木造建築物の概要
2010年10月に施行された「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」の概要は、国が公共建築物における木材利用の促進の基本方針を策定し、「可能な限り木造化、木質化」を進め、「低層の建築物は原則として全て木造化を図る」という方向性を明確に示すものであり、地方公共団体や民間の事業者等に対しても国の方針に即した主体的な取り組みを促すものでした。公共建築物等の中・大規模物件など非住宅の木造化においては、木質に関する加工実績や構造計算業務を重ねてきたプレカット工場や建築士事務所への期待が高まっております。
当社では、これまでの木造住宅の実務経験を活かして、木材の性能と木質構造を改めて学び、中・大規模物件の対応力強化に積極的に取り組んでおります。
木造化のメリット
在来工法
1.木造は環境にやさしい。
2.木造は人にやさしい。視覚的、衝撃吸収性など、高齢者、教育施設に向いています。
3.木造の経済的優位性。金属のように熱橋にならないため、断熱性を上げることができる。(省エネ)鉄筋コンクリートなどに比べ、工期が短縮でき、建物が軽いので基礎工事も容易。
4.木造建築物は減価償却が早い。鉄骨、鉄筋コンクリートの47年に対し、半分以下の22年。短期間で償却できるので、店舗向きであり、収支も出しやすい。
5.木造建築物は、解体やリフォームがしやすい。償却は22年でも、30年以上使用できるのでリフォームして再利用しやすい。鉄骨、鉄筋コンクリートと比べ基礎も小さく、建物の解体費も軽減できる。
共通ルール
当社では、木造構造設計の(株)アルファフォーラムと、材料特性や構造力学理論を研究する東京大学が共同提案する新しい形の研究会(木構造設計技術研鑽プログラム)に社員を派遣し、長期的な森林計画に基づく林業と、市場経済に基づく木材流通業や加工業の両方の産業活性化をイメージしながら技術研鑽を実施しました。
東京大学五月祭(2011.5.29)
「住宅用流通国産材を用いた教室サイズスパンの2階床システムの技術開発コンペ」に参加しました。
羽柄加工ライン
重ね梁+接合部構造用合板補強
合板加工ライン
平行弦プラットトラス
金物加工ライン
載荷試験の様子(65kg×10人)
中・大型木造建築物のサポート
当社では、構造設計から材料発注、プレカット加工までのワンストップサービスサポートシステムを展開しております。エリアトップクラスのプレカット工場並びに2×4工場を稼働させており、設計事務所登録もしていますので、構造面でも安心。資材供給の観点から2×4、プレカット加工に合わせた構造提案も可能です。3階建て木造、混構造の建築物の構造計算や、各種申請を含む工務店様への設計サポートまで加工工場と連携し、一貫体制の迅速なご対応で全てをバックアップいたします。