アメリカでは、高金利環境が長引いている事による新築一戸建ての着工件数や建設業者の即時的な購入が鈍化しており、現物市場の需要も弱まっている。
一方、米国がカナダ産針葉樹輸入製品に対して関税を引き上げた事により、カナダ企業の採算は大きく悪化している。
また、市場の供給不安が生じて製材所や流通業者が在庫を積み増した結果、一時的な供給過剰を生み価格を押し下げている。
頼みの日本マーケットも盛り上がりに欠け、複数のカナダの製材企業は、減産若しくは閉鎖しなければならない状況に陥っている。
近い将来、アメリカのおける金利が下がれば、潜在的に需要がある建設業界は回復傾向になると思われるが、供給難が生じる可能性は非常に高い。
いずれにしても、今後の日本における米材市況は、アメリカ国内における需要に振り回されながら右往左往すると思われる。
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