ヨーロッパ経済は、インフレの沈静化とECBによる利下げによって緩やかに回復基調。

一方、高い関税の影響を受ける貿易関係や地政学的リスクによって、大幅な景気上昇には至っていない。

通常、インフレ率の鎮静化は、生産・流通コストの緩和を促し日本マーケットに対して有利に働くが、大手製材メーカーの減産に伴う羽柄材・集成材の供給不足により引き合いが強く、加えてユーロ高の影響で更に価格は上昇している。

また、欧州材が日本以外の地域(米国、中東など)へシフトする動きが強まれば、日本が買い負ける可能性も高い。

当面は、安定した供給量を確保するために、製品の価格上昇を受け入れざる得ない状況が続く。