アメリカ針葉樹市場は、全体的な需要低迷と構造的な供給制約が交錯する中で推移している。
住宅市場では高金利や購入負担感が一戸建て着工の重荷となる一方、変動の大きい集合住宅着工数が急激に復調するなど需要の振れ幅が大きい展開となっている。
一方で、省エネ基準の厳格化や持続可能な建築ニーズを背景に、CLTやエンジニアードウッドといったプレミアム市場は、需要のシフトが進み堅調さを維持している。
供給面では、カナダ(BC州)での相次ぐ工場閉鎖による恒久的な生産能力低下や対カナダ関税が輸入を抑制しており、不安定感が増している。
更に、世界的な貿易量の縮小や物流混乱リスクも相まって、住宅ローン金利の僅かな低下や住宅需要の増加が起きるだけでも不釣り合いな価格急騰を招きやすい状況で、極めて脆弱で過敏な需給構図が続いている。
お知らせ