アメリカでは、変動が大きい集合住宅の着工数が大幅に増加しており、トータルの住宅着工数は市場予測より微増している。

反面、今後の着工数を予測する建設許可件数は減少傾向で盛り上がりに欠け、建設業界に暗雲が垂れ込んでいる。

また、継続する住宅価格の高騰や高金利、住宅保険料の大幅な上昇により、住宅仮契約のキャンセルが過去最高水準。

加えて、カナダ針葉樹製材の関税の上昇により、今後もアメリカの住宅コストの上昇傾向に歯止めが効かない状況が続き、キャンセル率は増加すると予想される。

一方、アメリカに対するカナダ針葉樹製材の関税の上昇が、どの様に日本市場に影響を与えるか注視する必要がある。